新見峠〜白樺山〜神仙沼縦走

                                               2005. 10.09  


コースタイム(休憩時間を含む)

登山日 2005年10月09日
 
新見峠 10:10  白樺山山頂 11:00  シャクナゲ沼 13:05 シャクナゲ山分岐 13:16 
  長沼・チセヌプリ方面分岐 13:40 長沼 14:05  神仙沼 14:25   神仙沼駐車場 14:55
  
今回は車が2台あったので、1台を神仙沼駐車場に置き、もう1台で新見峠の登山口へ向かいました。
神仙沼の駐車場は紅葉時期は大変混み合っていて駐車するのが大変ですので、混んでいるようなら
迷わず路上駐車したほうが得策です。 路肩の一方を臨時に駐車禁止としていて積極的に路上駐車
へと誘導しています。 新見峠の駐車場は10台程度の駐車スペースしかありませんが、こちらも路上
駐車可能です。 どちらも駐車場にトイレがあります。




  
 今日はネット仲間の函館のどさんこのりさん御一家がニセコ方面でキャンプということで、しばらくぶりに一緒に何処かの山へということになり、新見峠から白樺山経由で神仙沼まで縦走することとなりました。 お天気は快晴でほぼ無風、しかも9月なみの暖かさです。 今日はもうすぐ2歳になる「歩登くん」も一緒に山頂を目指します。 歩登くんとは、昨年の秋も小鉾岳に一緒に登っています。



 倶知安のキャンプ場に集合し、車二台で神仙沼の駐車場を目指します。 紅葉シーズンの三連休とあって神仙沼の駐車場は既に車が溢れています。 少し駐車場で待っていると偶然近くの車が移動し、ラッキーなことに駐車場内に駐車することが出来ました。 車を駐車し、道道268号線を利用して新見温泉近くの新見峠を目指します。 新見峠は目国内山と白樺山の登山口となっていて、駐車場と簡易トイレが設けられています。 駐車場は既に一杯で、近くの道路脇のスペースに駐車します。 入山届けを見ると、登山客は殆どが目国内岳が目当てのようで、白樺山へは数組の登山者しか入山していないようです。
 



 早速身支度を調えて、登山口を出発します。 歩登くんは流石にまだ山歩きは無理なので、どさんこのりさんが専用の背負子で背負います。 体重は約15キロということで、テント泊の縦走装備程の重量です。 登山口からしばらくは緩やかな登山道をゆっくりと進んでいきます。 天気は快晴ということですが、遠くの景色は若干霞んでいます。 やがて稜線上の登山道の先に岩が積み重なった白樺山の山頂が見えてきます。 何人かの登山者の姿がマメ粒のように見えています。


 

  ひと登りで白樺山山頂に到着です。 振り返ると目国内岳の稜線と裾野に広がる紅葉がが綺麗に見えています。 白樺山山頂は大きな岩が折り重なるようになっていて、一方が切り立った崖になっているので足元には注意が必要です。 以前冬にスキーで訪れたときには岩が隠れていたせいかそれほど高度感を感じなかったのですが、冬の記憶より若干印象が違っていました。



 白樺山を後にして、緩やかな稜線上をしばらく歩きます。 稜線上なのに、昨夜の雨が登山道に残っていて、少しぬかるんでいました。 多少のアップダウンを繰り返しながら気持ちのよい登山道を進んでいきます。 出発から2時間以上経ち、そろそろお腹が空いてきて、景色の良い991メートルポイントの小高い丘の上で昼食を摂ることにします。 ニセコの山並みを眺めながら、ゆっくりと昼食を摂ります。 ここまで背負子に揺られながら熟睡していた歩登君も目が覚めて、お昼となりました。 991メートルポイントを出発すると、道は徐々に下りとなり、苔むした滑りやすい大きな岩がゴロゴロしている登山道へと変わります。 大きく滑る岩と格闘しながら下っていくと、シャクナゲ沼とシャクナゲ岳が見えてきます。




 岩の悪路に悪戦苦闘しながらようやくハードな下りを終えて、シャクナゲ沼へ到着です。 シャクナゲ沼越しに目国内岳を見ると、前目国内岳が丁度隠れて、まるで独立峰のように見えています。 湖面に周りの紅葉が映り込み、素晴らしい景色でした。 ここまでは、何組かの登山者と会っただけの静かな山道でしたが、流石にここまで来ると新仙沼方面から来ている登山者が増えて徐々に賑やかになってきました。



 シャクナゲ沼に別れを告げ、しばらく下るとシャクナゲ岳山頂へと向かう分岐に到着です。 シャクナゲ岳山頂は、ここから僅か200メートルですが急登で歩登君を連れて登るのは危険なため、今回は山頂へは向かわず、真っ直ぐ神仙沼方面へと向かいます。 このあたりから登山道は徐々に泥沼へ替わり、ぬかるんだ滑りやすい登山道へと変わります。 泥ですっかり重くなった登山靴の足元を気にしながら更に進むと、チセヌプリ方面へと向かう分岐に到着します。 この分岐は標識が小さく見落としやすいので、注意が必要です。




 泥沼の田んぼのような登山道をベタベタと泥を漕ぐ音を響かせながら、長沼を目指します。 チセヌプリを回り込むようにダラダラと泥の登山道を進んでようやく長沼に到着です。 沼は秋ということもあってかなり水が少なく、湖畔の石の上には逃げ遅れたサンショウウオがひからびてミイラになっていました。 ここまで来ると、登山者の格好をした人間は少なくなり、普通の観光客の格好をした人が多くなります。




 長沼からの登山道でようやく泥の登山道を脱出して、乾いた登山道を一路神仙沼を目指します。 沢山の普通の観光客とすれ違いますが、登山の格好をした人間は殆ど居ないため、好奇な目を向けられます。 神仙沼に到着すると木道の上は観光客でびっしりと埋まっていました。 沢山の観光客に多少嫌悪感を感じつつ、せっかく紅葉の季節ということで、木道を一周することとしました。 水面に映える紅葉は、流石に素晴らしく観光客が押しかけるのもうなずけます。 観光客の喧噪?!を避けるように紅葉を楽しみ、午後3時少し前に神仙沼駐車場に到着。

前半は静かな山、後半は喧噪の山と一粒で二度美味しい?!秋の山歩きを楽しむことができました。 どさんこのりさん御一家、お疲れ様でした。
車で新見峠へ戻り、新見温泉で汗を流しての帰宅となりました。


新見峠〜白樺山〜神仙沼縦走のアプローチGPSトラック





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